【老年看護学実習】アセスメント:社会文化的側面

今回は、老年看護学実習における、認知症の方の社会文化的側面についてのアセスメント例を紹介します。

社会文化的側面

(例)入所前は仕事や家事をしていたことから、社会的能力が高かったと考えられる。また、娘が定期的に面会に来ていることから、娘との関係も良好であると考えられる。しかし、他の利用者と関わる様子は見られないことから、現在は施設での新しい人間関係を築けていないと考えられる。

 原因として、高齢に伴い、退職や家庭の役割からの引退をし、生活範囲や人間関係が縮小し、社会的能力が低下していること、アルツハイマー型認知症によって、失語や記憶障害が生じ、会話ができず対人関係に障害が生じていることが考えられる。

 このままでは、孤立感を感じる可能性がある。

 そのため、こちらから積極的に話しかけ、対象者の表情、仕草、態度から思いを予測し、理解し、表情、仕草、態度によって対象者が安心感を得られ、孤立感を感じないように接する必要がある。

ポイント

ここでは、社会的な側面なので、友人や家族など、他者との繋がりについての情報が必要です。

この事例では、認知症を患っているため、病気になる前と、現在の情報を分けて考えました。

元々の社会的側面については、

・若い頃の職業

・結婚歴、家庭での役割

などの情報収集をしました。(カルテに書いてありました)

また、現在のことについては、

・他の利用者との関わりの様子(観察)

・家族など、面会の状況(カルテからや、職員に聞いていました)

などの情報収集をしました。

原因については、ここでも、加齢の影響や認知症の影響について挙げました。

実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。

個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。

ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊

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