本日の実習目標
- 作業療法の見学をし、対象者に自信を持ってもらえるような関わりをする。
- 作業中に休息を取ってもらう。
- 転倒の予防のための声掛けを行う。
行動計画
- 作業療法中は、具体的に褒める。
- 歩行前には、手すりを持つこと、前を向くことを促す。
- 作業を30分以上継続していたら休息を促す。
観察したことに対しての考察
- いつもは、自分から完成した塗り絵を見せてくれることは少なく、塗っている最中に褒めると、「下手くそだ。」と言い、否定をされることが多い。しかし、今日は自分から土日の間に塗ったものを見せてくれ、褒めても否定をされずに、お礼が返ってきた。先週に具体的に褒め続けたことで、対象者が少しは自信を持ってくれたのではないかと考えた。
- また、好きな塗り絵に熱中されている際も、声掛けなしで休憩を30分で取ることができており、てんかんの発作の予防行動について理解でき、意識されていると感じた。
- しかし、歩行時の手すりについては、まだまだ声掛けなしでは行えていないため、習慣化されていないと考えられるため、継続した声掛けを行うことで転倒を予防する必要があると考えられる。また、ヘッドギアの装着はできていることが多いが、食堂で席に着いて外した後に、再び歩行する時は装着を忘れていることがある。声掛けを行うと、忘れていたような反応をが見られるため、あまり意識されておらず、うっかり忘れてしまっていると考えられる。そのため、歩行時と同様にできていない時は声掛けを行う必要があると考えられる。
実習の中で感じたこと
対象者に最後のあいさつを行った。私は、「Aさん、今までありがとうございました。もう今日で終わりなんですよ。」と朝も伝えたが、もう一度伝えた。対象者は、「あまりに早すぎるじゃない。寂しくなるなあ。看護師さんにもう少し学生さんが居れるように頼んでくる。」と涙をこぼした。私は、先週の金曜日にも、今日で終わりだということを伝えていたが、そんなに寂しそうな様子は見られなかったため、泣き出したことに驚いた。私は、「ごめんなさいね。泣かないでください、、、看護師さんにあいさつをして来るので待っててください。」と言った。対象者は、「帰らせません。」と口を膨らまして怒っている様子だった。その後、看護師さんへの挨拶をした後に、私が「ありがとうございました。」と言うと、また泣き出してしまった。悲しい話を伝える時は、患者さんを動揺させてしまうため、伝え方の難しさを感じた。たった6日間の関わりで患者さんが悲しくなったのは、長期の入院をされている患者さんにとっては、実習生が来ることも刺激を与え、1つの楽しみとなっているからなのかと考えた。そして、ご家族と年に2回会われている時も、ご家族と離れる時はこんな風に泣いているのかなと思った。患者さんにとっても私にとっても寂しい瞬間ではあるが、患者さんが前向きに捉えてくれるように伝えるにはどうすればよかったのだろうかと疑問が残った。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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