今回は、精神科病棟実習の目標や学びの例をご紹介しています。
本日の実習目標
- 作業療法の内容による対象者の反応の違いを観察し、対象者の興味を知る。
- 歩行時に転倒を起こさないような声掛けや見守りを行う。
行動計画
- 作業療法時の対象者の表情や言動を観察し、昨日までの作業の時との比較をする。
- 歩行時に手すりを持つように声掛けを行う
観察したことの考察
- 前回のストレッチなどの作業療法の時は、表情は暗く、あまり集中していなくてしていない動作も見られたが、昨日の学習や今日の塗り絵はとても集中していたため、ストレッチよりも学習や塗り絵の方が興味があると考えられる。特に塗り絵の時が最も笑顔が見られたため、漢字や計算よりも塗り絵の方が対象者にとっては気分転換につながるのではないかと考えた。
- しかし、塗り絵など得意なことや好きなことをする時は、時間を忘れて長時間取り組んでしまったり、終了時間になっても辞めたくないと言う気持ちが現れるため、てんかんの発作の予防のためにも、休憩時間を取ることは注意する必要がある。「休憩しませんか?」と言うと、「いい。」と言われることも多いので、「お水飲みませんか?」など、言い方を変えて休息を促す方が効果が得られるのではないかと考えた。
- 歩行時は、声掛けがないと手すりを持ってくれないが、声掛けによってできているので継続して行う必要があると考えられる。
実習の中で感じたこと
対象者に、家族のことを尋ねると楽しそうに話し、家族の紹介をしてくれた。家族の面会の頻度は少ないが、対象者は家族のことを話す時は楽しそうで、家族が好きだと言うことが伝わってきた。1つの話題を深めることでそのことについての対象者の思いを知ることができると感じた。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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