【精神看護学実習】事業所実習レポート例(1日目)

精神看護学実習における、作業所での1日目の実習レポートの例をご紹介します。

本日の実習目標

利用者の事業所での1日の流れと仕事内容を知り、利用者に及ぼす影響を考える。

行動計画

  • 利用者と共に業務を行う。
  • 利用者の業務をこなしている様子を観察する。

目標に関して観察したこと

 9:50頃に施設に集合し、10:00から業務を開始していた。対象者は、内メンテナンスの仕事をされていた。まず、隣接の病院の外来の床を雑巾で水拭きした。そのあと、病院の玄関の靴箱を雑巾で水拭きした。そして、玄関の床の掃除をした。そのあとは玄関の窓を濡れた雑巾で拭いた後に乾拭きをした。ここまでで1時間くらい経過していて、場所を移動して少し休憩した。その後は、職員の食堂の玄関の靴箱を雑巾で水拭きした。そして、玄関の床を雑巾で水拭きし、そこにあるゴミ箱も拭いた。その後は、中の窓やドアを拭いて午前の業務は終了した。対象者は、とても作業に集中されていた。午後は、隣接の児童福祉施設の玄関の靴箱の掃除と窓拭きを行った。それから、片付けと着替えをし、点呼を取って、バスを待って帰宅していた。内メンテナンスのグループは今日は4人で、就労継続支援A型の方が1人だった。お茶とコップを運ぶ方、雑巾とバケツを運ぶ方など決まっていた。業務内容も、場所が変わっても、対象者は玄関や靴箱の掃除が多かった。また、掃除場所は曜日によって決まっていた。

上記に対しての考察

  •  毎日送迎の時間や、業務開始の時間が決まっているため、利用者にとっては、規則正しい生活を確立することにつながっていると考えられる。
  • また、他者と協力して荷物を運んだり、仕事をすることで、対人関係の構築について学んだり、他人との協調性や社会性を向上させることができると考えられる。
  • しかし、作業は、それぞれの持ち場で1人で行っており、自分のペースで仕事をすることができるため自主性が尊重されていると感じた。
  • 作業時間も短く、休憩もあるため、周りの人や状況に合わせて作業をすることが苦手な方や、長時間働くことが難しい方でも通所することができるようになっていると感じた。
  • また、業務内容が固定されていることも、利用者のように変化が苦手な方に合っていると感じた。
  • 一般の職場と比較すると業務時間も短く、作業内容も簡単ではあるが、利用者に合った環境で働くことで、責任を持って仕事に取り組む力を伸ばしていき、現在よりもレベルの高いところでの就労につながるのではないかと考えられる。
  • また、作業に集中して取り組めていることからは、仕事に対して意欲を持って取り組まれていると感じた。

実習の中で感じたこと

私は、対象者と今日が初対面で、緊張しながら、「いつからここで働かれているんですか?」と尋ねた。対象者は、「もう8年になる。」と言った。私は、「その前は何かされていたんですか?」と尋ねた。すると、「花の水やりとか。」と返答があった。「長く続けられているんですね。ここは、一番自分にとって合っている職場だと思いますか?」と尋ねた。「そうだね。」と返答があった。対象者はあまり自分から話をされることはなく、私の質問に対しては返してくれるが、それ以上はあまり話をされなかった。あまり話したくないのかと考え、少ししか話しかけられなかった。職員の方によると、あまり他人には興味がないと思われるとのことだった。疾患の特徴もあり、コミュニケーションが苦手なこともあると思うが、話しかけられることが嫌いなわけではなかったのかと考えた。そのため、次回は私から質問をしたり、好きなことや興味が持てることについて聞き出し、話しかけてみようと思う。

実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。

個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。

ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊

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