小児実習では、ネフローゼ 症候群の患児に対してNANDA-Iの”感染リスク状態”の看護計画を立案しました。
2歳児という発達段階も踏まえています。
他の疾患でも、使えると思うので、よかったら参考にしてください。
目標
- P:感染リスク状態
- E:栄養不良、皮膚統合性の変化、体液の鬱滞、免疫抑制
- S:なし
長期目標
感染リスクを減らすための予防行動を継続できる。(ステロイド治療終了まで)
短期目標
①付き添い者は感染の予防方法について理解できる。
②患児と付き添い者はセルフケアレベルに合った感染予防行動ができる。(3日後まで)
OP:観察計画
- 血液検査データ(WBC、CRP、TP、ALB、GLU、RBC)
- 感染兆候(体温、心拍数の上昇、咳嗽、鼻汁、発疹)の有無
- 患児と付き添い者の感染予防行動(食事前・病室外から帰室後の手洗い・うがい、入浴、食後の歯磨き、病室外へ出る時のマスク着用)の実施状況。
- 治療、服薬内容
- 家族や周囲の人の健康状態
- 食欲、食事摂取量
- 嘔気、嘔吐の有無
- 排便状況
- 室内の温度、湿度
- 浮腫の状態
- 点滴刺入部の出血、点滴もれ、疼痛、内出血、テープ負けの有無
TP:援助計画
- 感染予防行動(食事前・病室外から帰室後の手洗い・うがい、入浴、食後の歯磨き、病室外へ出る時のマスク着用)をできていない場合は、付き添い者へ声掛けを行う。
- 毎朝、患児のベッド周囲の環境整備(除菌シートでの拭き掃除)を行う。
- 定期的なリネン交換を行う
- 室温、湿度の管理(夏:25〜27度、冬:20〜22度、湿度:50%)
- 点滴ルート・刺入部の管理を行う。
- 患児が感染予防行動ができていたら褒める。
EP:教育計画
- 感染予防の方法(手洗い、マスク着用)を絵とひらがなの載った資料を用いて患児に説明する。
- 付き添い者へ感染予防方法(食事前・病室外から帰室後の手洗い・うがい、入浴、食後の歯磨き、病室外へ出る時のマスク着用)について説明する。
- 周囲で感染症(感冒や胃腸炎など)の症状が出現している方には接触しないように努めるように説明。
- 病室内(退院後は自宅)の室温、湿度の管理(夏:25〜27度、冬:20〜22度、湿度:50%に保つ)について説明する。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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