出産は病気じゃないし、看護計画って何を立てればいいんだろう?
今回は産褥期の”母乳育児”に関する看護計画についてご紹介していきます。
#1母乳育児に関する知識と技術の習得が始まっている
期待される結果・目標
期限:1カ月後
1、児に乳頭を適切に含ませることができる
2、安楽で安定した抱き方ができる
3、母乳育児への自信や満足感、前向きな言葉を表出することができる
OP:観察計画
- 乳房緊満状態(視診、本人の自覚)
- 乳管開通状態(開口数、太さ)
- 乳輪部の変化(柔らかさ、伸展性)
- 授乳後の乳頭の状態(発赤、疼痛、水泡、亀裂の有無、乳頭の変形)
- 授乳時の児の抱き方
- 乳頭の含ませ方(児の開口状態)
- 授乳間隔、授乳時間
- 授乳時の表情、感情の表出
- 全身の回復状態
- 児の健康状態、反応、覚醒状態
- 乳頭マッサージの実施状況
- 母乳育児に対する疑問
TP:援助計画
- 3時間おきの授乳時間に訪室する。(1時、4時、7時、10時、13時、16時、19時、22時)
- 患者の部屋または授乳室で、授乳時の抱き方(横抱き、わき抱き、縦抱き)、含ませ方(児の舌が下に下がっていることを確認してから乳頭だけでなく乳輪全体を含ませる)を必要に応じて一緒に行う。
- 授乳直前に乳頭マッサージ(片方の手でおっぱいを保護、マッサージする手の親指・人指し指・中指で乳首をつまみ、普通で3秒、乳首が硬ければ5〜10秒かけて少しづつ圧を加えながら、指が白くなるくらいまで充分圧迫する。最初はゆっくり、乳頭・乳輪部を、位置、方向を変えながら1分くらい圧迫。横方向、縦方向にこよりを作るような感じでもみずらす。縦方向にも、もみずらす。)を行う。
- 母親の思い、訴えを傾聴する
EP:教育計画
- 乳房ケアの方法(TP-③)について説明する。
- 授乳技術は経験によって学習することを伝える
- 心配なことはいつでも言ってよいことを伝え、対応する体制を作る
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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