今回は、NANDA-Iに沿って、「自己知覚」についてのアセスメント例をご紹介したいと思います。
自己知覚
自己概念
<例>自分自身を駄目な方へと落ち込ませて行く様子や絶望する様子は見受けられず、感情表現も豊かであり、自己概念に問題はないと考えられる。
→ここも、アセスメントが少し難しいのですが、自分のことについて話している時の表情などの様子について観察をしました。「自分はしっかりしていない。」と話している時にも笑顔が見られたことからアセスメントしています。
自尊感情
<例>自己卑下をするような発言はあるが、表情は明るく、冗談を交えている様子であるため、自分の性格の特徴を受け入れている様子であること、他の患者さんと会話をしており他者と関係を持とうとしていることから自尊感情に問題はないと考えられる。
→ここでも、”自己概念”と似ているのですが、自己肯定感・自尊感情が低くないかという視点で、患者さんのことを観察しました。「自分はもダメだ。生きていても仕方がない。」と、塞ぎ込んでしまい、他者と関係を保とうとしないような様子が見受けられないかを観察しました。
ボディイメージ
<例>老年期で若い頃に比べて身体機能が低下していることや腹部が出ていることを自ら明るく話していることから、自身のボディイメージとして、自己概念の中で統合できていると考えられる。
→ここでは、病気や加齢の影響による身体の変化についての捉え方についてアセスメントをしました。「私はもう、おばあちゃんだからね。太ってきたわ。😁」など自ら笑顔で話している時は、年齢のことを受け入れることができていると考えられます。
ここでも、正常である事例で書いているため、看護診断はありません。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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