【基礎看護学実習Ⅱ】アセスメント:安楽・成長/発達

NANDA-Iに沿って「安楽」「成長/発達」についてのアセスメント例をご紹介したいと思います。

安楽

身体的安楽

 <例>疼痛や吐き気などの身体症状もなく、口腔衛生も保たれていること、バイタルサインが安定していること、ベッド上安静などもないことから、身体的安楽について問題はないと考えられる。しかし、ステロイドの副作用や、貧血の悪化による苦痛などについて、観察を続ける必要がある。

→ここでは、身体的苦痛の有無について、疾患による痛みの有無、拘束の有無、移動範囲などからアセスメントしていきます。

環境的安楽

 <例>病室環境に対してストレスは感じておらず、環境的安楽は保たれていると考えられる。

→ここでは、病室環境、病室での人間関係などからアセスメントしていきます。

社会的安楽

社会的安楽<例>家族や友人が面会に来たり、家族と毎日連絡を取ったりしており、孤独感や疎外感を感じている様子は見受けられない。同じ病室の患者や私と会話をしており、他者に関心があると考えられ、コミュニケーションにも障害はないため、社会的安楽は保たれていると考えられる。

→ここでは、他者との交流の様子や、孤独感を口にしていないかなどの様子からアセスメントしています。また、仕事をしているかも参考になると思います。

成長/発達

成長

<例>身長、体重から、体格に問題はなく、正常に成長してきたと考えられる。

→ここでは、老年期であり、成長は止まっているため、現在の体格からアセスメントしました。小児では、重要な領域です。

発達

 <例>結婚し子供を育てていることから、人生の各時期での発達段階をクリアしてきたと考えられる。現在は老年期であり、現状に対する失望をも自分自身に引き受けて自我の統合を獲得するという発達課題があるが,絶望している様子もなく、発達課題をこなしていると考えられる。

→ここでは、発達課題と照らし合わせて考えていきました。発達課題については、教科書を参考にするとよいと思います。

実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。

個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。

ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊

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