”基礎Ⅱ実習について②”に書いてある架空の患者さんの事例について、
「#不眠」についての看護計画の例をご紹介したいと思います。
目標
長期目標
患者から、「熟眠感が得られた。」という発言がある。
期限:退院まで
短期目標
①睡眠前に行うと交感神経が活性化する行動を理解できる。
②適切に睡眠薬を使用し、随伴症状が悪化するのを防ぐことができる。
期限:3日以内
OP
- 入眠状況
- 睡眠持続状態
- 薬物使用状況
- 日中の傾眠状態の変化
- 不眠の随伴症状(注意力、集中力、頭がスッキリしない感じ、疲労感)の有無と程度
- 不眠の誘因(ステロイド服用状況、日中の活動低下、ストレス、騒音、温度など)の増減
- 不眠に対する治療と効果
TP
- 室内の温度(16〜20度)・湿度(60%)・照度(30ルクス以下)・騒音(40ホン以下)・臭気の調整。
- ベッドや枕の選択、工夫。(枕は気持ちの良い程度に冷たく、敷き布団は姿勢保持のためにある程度のかたさを必要とするが、掛け布団は圧迫を避けるために軽く柔らかいものが望ましい。)
- 体を締め付けないための服装の工夫。
- 歯磨き、洗面、排泄や読書、音楽を聴くなどの睡眠の準備性を高めるための習慣を患者が行えるように援助する。
- 就寝前の足浴を実施し、患者が爽快感を得られるようにする。また、皮膚温を上げることで代謝の活性化を抑え、睡眠導入の妨げを防ぐ。
- マッサージをし、交感神経緊張を鎮めて入眠を誘う。
- 空腹や満腹を避けるように夕食時刻と量の設定をする。
- 睡眠薬服用時は転倒や転落に注意をする。
EP
- 適切に使用できるように「眠れなくてきつい時は薬を飲みましょう。」と指導する。
- 起床、就寝時間を規則的にすることを指導する。
- 日中の就寝を控え、可能な範囲で日中の活動量を増やすことを指導する。
- 起床後、自然光を浴びるよう指導する。
- 就寝前はテレビや携帯電話の使用を避けるように指導する。
評価
患者から熟眠感が得られたという発言があった。また、昼寝をすると、夜間に眠れなくなることことを理解し、昼間にテレビを見て起きていようとする姿勢や発言が見られた。また、眠れない日には睡眠薬を服用できていた。このため、短期目標、長期目標ともに達成できたと考えられる。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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