今回は脳性麻痺5歳児のアセスメント例をご紹介します。
役割関係
介護役割
(アセスメント例)
両親は、患児と適切な関わり方ができていないと考えられる。原因として、患児の障害と適切な関わり方についての知識不足が考えられる。このことによって、患児の健康の維持に影響を及ぼす可能性がある。そのため、患児を育てていくために必要な具体的なケアの方法を伝え、その発達過程や制限を受け入れて楽しく生活できるように支援する必要がある。
役割遂行
(アセスメント例)
両親は、患児のわがままを受け入れ、自由にさせており、親の役割として好ましくない行動をとっていると考えられる。このままでは、非常にわがままな子供になってしまう可能性がある。そのため、泣きわめいている時は患児が落ち着くまで関わるのを辞め、落ち着いたら、関わりを再開したり、患児の喜びそうな遊びに注意を引き付けるようにし、それに興味を持ったら笑って話しかけるようにしたりする必要がある。
小児では、「役割関係」の領域は、主に両親などの介護を担っている家族のことについて書いていました。
情報としては、両親の患児との関わり方や介護の様子についての様子が必要になってきます。
安全/防御
感染
(アセスメント例)
現在は感染の徴候があるという情報はない。しかし、o-1から、予防接種を実施しておらず、感染のリスクが高いと考えられる。脳性麻痺の患児は運動機能や免疫力低下によって、感染症に罹患しやすく、そこから呼吸不全に陥る可能性がある。そのため、一度感染を起こすと重症化しやすく、容易に生命の危機を招くことや、施設では感染が伝播しやすいことを両親に説明し、患児が体調の良い時に予防接種を受けるように勧める必要がある。また、標準的予防策や口腔ケアを行い感染の予防に努める必要がある。
身体損傷
(アセスメント例)
身長や体重が平均を大きく下回っており栄養状態も良好でないと考えられる。また、両上下肢に麻痺があり、知覚機能や運動機能が低下していると考えられる。このことから、転倒や転落をし身体損傷につながる可能性が高いと考えられる
現在は感染兆候が見られない患児でも、予防接種などの状況から感染リスクについて考えると良いと思います。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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