【基礎看護学実習Ⅱ】アセスメント:コーピング/ストレス耐性・生活原理

今回は、「コーピング/ストレス耐性」、「生活原理」についてのアセスメント例をご紹介したいと思います。

コーピング/ストレス耐性

身体的/心的外傷後反応

  不眠はあるが、食欲はあり、目に見える気分の変調などもなく、思考過程も明瞭であると考えられることから、トラウマ後反応は見受けられず、問題はないと考えられる。

→ここでは、PTSDなどのトラウマ反応の有無などについてアセスメントしました。ここでも、正常な場合のアセスメント例文です。

コーピング反応

 ストレスは溜めないように心がけていること、よく会話をし、感情表現も豊かであるが、不安や怒りなどは見受けられないことから、ストレスをあまり抱えていないと考えられる。夫には言いたいことを言うことから、ストレスを最初から溜めないことがストレスコーピングであると考えられ、コーピング反応に問題はないと考えられる。

→ここでは、ストレス対処法についてアセスメントしました。不満や怒りなどが溜まっていないか?や普段のストレス解消法についての情報があると良いと思います!

神経行動ストレス

 体感保持困難や感覚消失、全身に麻痺なども見られず、神経や脳機能に問題はないと考えられる。

→ここでは、脳・神経系の異常についてアセスメントしています。ここも、麻痺などがなく、疾患に関係なければ、あまり問題はないと思います!正常な場合のアセスメント例です。

生活原理

⚠️ここでは、あまり詳細なアセスメントは難しいので、小さいカテゴリーでアセスメントせず、まとめてしています。

<例>

 焼き物を見ることが趣味で、枕元に雑誌が置いてあり、そのことについて笑顔で話す様子が見受けられた。また、おむつを履くことにすごく抵抗があるため、現在の自立したADLが保てるように援助していく必要がある。また、治療に関わる宗教を信仰している様子もなく、問題はないと考えられる。

→ここでは、治療に関わってくる宗教の信仰(エホバの証人など)の有無や、対象者の価値観、趣味などについて書いていました。この方は、排泄ケアを他人にされることに抵抗があって、自分でトイレに行くことを望んでいたので、ADLの維持の視点につなげてみました。

実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。

個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。

ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊

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