母性実習での最終レポートで「学び」や自己評価など書かなきゃいけないけど、何を書いたらいいんだろう?
この記事では、学びや最終レポートの例についてご紹介していきたいと思います。
自己の学習課題
受け持ち患者への看護を通して妊娠期・分娩期・産褥期の母子に必要とされる看護援助を理解すること。
設定した課題の自己評価
病棟の実習では、産褥期の患者を受け持たせていただいた。褥婦には、帝王切開や会陰裂傷で生じた傷が順調に回復すること、子宮復古が順調に行われること、順調に乳汁分泌が行われることができるように観察や援助を行うことが必要であると感じた。
また、母親役割の獲得ができるように育児の指導を行うこと、退院後のサポートを考えること、産後の精神面での変化を捉え、支援を行うことも必要であると学んだ。児の健康状態や母親の健康状態がお互いに影響し、母乳育児がうまくいかなかったり、お互いに不安を感じたりするため児の健康状態の観察も重要であるということを学ぶことができた。
以上のことから、受け持ち患者への看護を通して妊娠期・分娩期・産褥期の母子に必要とされる看護援助を理解することができたと考える。
実習を通しての気づき
母性の領域では、新しい生命の誕生に立ち会えることが多いため、病院では珍しく、「おめでとうございます。」という言葉が聞かれ、明るい病棟であると感じた。しかし、家族が増えて母親になるということは、嬉しいことである反面、3時間おきの授乳など、今までの生活リズムからの大きな変化が起こる上に、創部痛や後陣痛の影響、出産に伴う貧血の影響で今までのように動くこともできないことがある。また、児の健康状態が悪かったりするとさらに不安を感じることがある。これらのことから、ホルモンバランスの変化によって、精神面が不安定になることにも加えて、母親の身体的・精神的負担は大きく、産後うつになりやすい状態であるということを感じた。
そのため、患者が楽しく育児をしながら生活していくためには、不安を聞いて情報提供をすることや、退院後のサポートのことを考えたり、沐浴やオムツ交換、授乳のこと、自身の食事のことなどについての説明を行ったりと幅広い視点での援助を行う必要があると感じた。
そして、新しい命を授かって、健康に生まれて来て、健康に育つことができるのは当たり前のことではなく、母親やその家族、医師や助産師などたくさんの方の支えで成り立っているということを実感し、自分もそうやって成長することができたということが分かった。
妊娠・分娩・産褥・新生児各期の対象者のニーズについて
妊娠期では、検診で母体と胎児の健康の管理をしたり、妊娠中の生活についての指導や、出産に向けての準備のことなどを指導し、胎児と母親が健康に出産を迎えられるように援助を行うことが必要であると感じた。
産褥期では、退行性変化と進行性変化が順調に行われるような観察と退院後の生活についての指導、精神面でのケアが必要であると感じた。
新生児期では、順調に成長・発達ができるような援助が必要であると感じた。
また、分娩期については、帝王切開の見学には3回入らせていただくことができ、出血量や血圧の確認などを行い、母体と児が安全に手術に望めるように管理していくことが求められると感じた。しかし、経膣分娩に立ち会わせていただく機会はなかった。高齢出産や妊娠高血圧などハイリスクの妊婦が増加していることや、双胎であった場合により安全であることからか、帝王切開での出産が増加しているのではないかと感じた。
母性看護の目的と看護職の役割・他の専門職との連携について
母性看護の目的は、妊娠から育児期までの女性と子どもを身体面・精神面・社会的側面から支援することであり、看護職は、全面的に援助を行うのではなく、対象者が自立して育児ができるように支援していくことが役割であると感じた。
また、病棟で患者に異変があった場合にはすぐに医師に報告をし相談したり、EPDSが高値の患者には継続看護を保健師に依頼したり、NICUのスタッフと連絡を取り合ったりと多くの職種との連携が大切であると感じた。
今後の課題・実習に対する要望
精神的に不安定になっている患者に対し、接し方に戸惑い、対象者の不安を軽減できるような関わりができなかった。そのため、不安を抱えている患者の精神面での介入ができるように、知識をつけて、提供しアドバイスができるようにしていきたい。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用するなどし、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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