「在宅実習で受け持ちたい事例(疾患など)とその理由」や、「実習で学びたいこと」の例をご紹介します。
自己の課題
ここでは、病院実習で受け持った事例の簡単な紹介、行った看護について記載し、その事例で在宅で生活する上での問題点を考える。そこから、生じた疑問について学びたいという感じで書きました。
[例文]
病院実習では、肺がんの治療中に間質性肺炎を発症し治療していた患者さんを受け持たせていただいた。その方は、ステロイドによる治療の影響で、糖尿病も引き起こしていた。高齢であることもあり、小さい文字が見えにくいことから、酸素の量のダイヤルを適切なメモリに回せていなかったり、理解力の低下から、間食禁止であったがお菓子を食べたりしていた。感染予防のためのうがい薬もするのを忘れていることも多かった。そのため私は、感染予防などができているかの観察を行い、できていなかったら声かけを行うように支援することができた。
しかし、在宅の場合は常時、医療者が観察を行うことはできない。そのため、高齢の方がインスリンの量や酸素の量など自己管理する場合には、適切な量を使用できていない可能性があると考えた。このことから、在宅で療養されている方に対し、どのように支援をして、適切に薬剤などの管理を行なっているのかを理解したいと考えている。
受け持ちたい事例・学びたいこと
ここでは、自分の興味のある疾患を記載し、興味を持ったきっかけなどを軽く記入(大袈裟でも可w)。在宅療養で病院と異なって危険では?と思う点をいくつかげる。という感じです。
[例文]
私は、認知症の患者さんを受け持ちたいと考えている。理由は、私の祖母が10年ほど前に認知症を発症し、その頃から認知症看護に興味を持つようになったからである。
今までの実習では、患者さん本人から、普段の生活のことや、服薬管理の状況、症状の有無や程度などの情収集を行ってきた。しかし、認知症では、記憶障害、見当識障害、失語などの症状から、質問に対して適切な返事ができなくなるため、どのようにして情報収集やアセスメントを行なっているのかを知りたい。そのことに加えて、患者さんが伝えようとしていることが、正しい言葉にできなくて、もどかしい思いをしている時に、どのようにして、患者さんの気持ちを理解しているのかを知りたい。また、自宅で療養する際には、施設や病院とは異なり、キッチンのコンロや包丁など危険なものが身近にあるため、どのようにして、危険を回避して生活できるような支援を行なっているのか知りたい。また、私の祖母の場合、徘徊が酷くなった頃から主に介護をしていた叔母が介護うつ気味になり、自宅で介護をすることはできなくなった。そのことから、認知症の介護をする家族には、トイレ介助、食事介助、夜間の徘徊などの身体的な負担と、暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたり、同じことを何度も聞かれたりすることなどの精神的負担がかかってきて、介護うつを発症しやすい状況であることを知った。そのため、認知症の療養者の方の家族が介護うつなどにならないように、精神的負担を軽減するためには、どのような関わり方をして、疲労の程度や精神状態をアセスメントし、どのような支援を行なっているのかを知りたいと考えている。
実習での対象となる患者様は、教科書とは異なることも多いと思います。
個別性を出すポイントとしては、複数の参考書を活用し、対象者に当てはまるものを組み合わせていくことが必要です。
ネットの記事だけでなく、ぜひ本も活用してください😊
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