私は小学生の頃、不登校だった時期がありました。
その後は、立ち直り、中学→高校→看護大学と進み、現在は精神科で看護師として働いています。
看護とは関係ないですが、その時のお話をしたいと思います。
不登校になったきっかけ
私は小学5年生の時、学校に行けない期間がありました。特に、いじめとか理由があったわけではないんですが、一回体調不良で休んだら行きづらくなって、ズルズルと長引いたという感じでした。
しかし、休んでる間にどんどん精神状態が悪くなって大き目の小児科通いの日々へと変わりました。
小児科への入院
最初は、吐き気が酷くて、「吐いたらどうしよう」という不安から出かけたりするのが怖くなりました。病院に行って調べても、どこも悪くないと言われる日々、、、。家族からも「ストレスだ。」と言われて、ストレスの原因や、どうやったら治るのかも分からず、毎日泣きじゃくっていました。食べ物も、限られたものしか受け付けなくなり、小学5年生にして、身長は140cm前後で体重は23kgまで減ってしまいました。一時期、小児科に入院もしましたが、精神的な病気への理解は少なく、看護師さん達も、あまり優しくしてくれなかった記憶があります。もちろん、家族も精神疾患の対応などわかっていなかったし、周りの対応で傷つくことはしょっちゅうあり、さらに病んでしまうという悪循環でした。一番辛かったのは、「気の持ちよう。気にするな。」というような発言でした。小学生ながらに、自分のことは「ストレスに弱く、精神的な病気になったせいで身体面にも影響が出ている。」と理解していました。
退院後の生活
退院後は不思議と、家では毎日病院ごっこを1人でしていて、看護師のマネをしている時は楽しくて心が救われる感じがありました。その頃から、看護師への憧れはあったのかもしれません。そして、子供ながらに、自分と同じように精神的な病気になっている人を理解して助けられる仕事がしたいと思っていました。
しかし、学校から連絡が来ると、みんなができていることができていない自分が情けなくて死にたくなって泣いていました。母も、疲れ果ててノイローゼのようになっていました。どうにかして学校に行かせようと必死なのが伝わってきたけど、どうしても行きたくなくて反抗していました。
そんな日々を、3ヶ月ほど送っていたのですが、ある日私に不登校から立ち直るきっかけとなる出来事がありました。
学校に行けるようになったきっかけ
それは、アイドルの存在です。テレビの中で、キラキラしてるアイドルを見ていると、不思議と元気が出てきました。「アイドルも頑張ってる。あの人に会いたい。そのためには、まず、学校に行かなくちゃ!」なぜかそう思い、学校に行ってみました。最初の頃は、やっぱり吐き気がして早退したり、保健室に行くことも多かったけど、少しずつ体力もついてきて、毎週好きなアイドルが出てるテレビを見て、笑うことも増えてきて、最終的には学校に行けるようになりました。
久しぶりの登校での困りごと
ただ、久しぶりに学校に行くと、勉強が全く分からなくて焦りました。でも、友達とかに教えてもらいながら、6年生になる頃には周りと同じように授業についていけるようになりました。
今不登校で悩んでいる人に伝えたいこと
私の立ち直った理由はすごく特殊かもしれないけど、不登校で悩んでる人は自分から行こうって思える日が来たら行けるようになると思うから、焦らなくてもいいんじゃないかなって思います。勉強が遅れても、なんとかなります。
あの時、学校に行けないから死にたいと思ったけど、その後に楽しい学生生活が待ってたから、死ななくてよかったなって思います。
今不登校で死にたいと思ってる人も今が1番辛い時だと思うので、どうか死なずに生きてて欲しいなと思います。
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